【6月19日 AFP】大韓航空(Korean Air)は18日、ケニアの人々が「原始的エネルギー」で満ちていると広告で表現したことを謝罪し、ウェブサイトから広告を削除した。

 ソウル(Seoul)・ナイロビ(Nairobi)間の便を近日就航する予定の大韓航空は、そのPR広告で「大韓航空で飛び、アフリカの大いなるサバンナ、サファリツアー、そして原始的エネルギーに満ちた先住民たちを楽しみましょう」と表現した。

 この広告はケニアで大きな反響を呼んだが、多くの人は怒っているというより、むしろ面白がっているようだった。

 あるケニア人はこうツイートしている。「私の #原始的エネルギー (#PrimitiveEnergy)を処理するために今日はライオン狩りとゾウいじめをしようと思う」

 別のケニア人はこうツイートした。「私は毎朝起床するために #原始的エネルギー を使っています」

 この表現が実はミスではなく、話題づくりのために意図的に準備されたものではないかと勘繰る皮肉屋さえいた。

 数百件のツイートが集まったことを受け、大韓航空は、「ナイロビ便の最近の広告についてしかるべき確認を行っています。この状況に対して心から謝罪いたします」と発表した。

■「スペインはウガンダではない」

 東アフリカの人々に対する侮辱的、あるいは見下しているような表現が話題になったのは、この1週間で2度目だ。

 前週は、スペインのマリアノ・ラホイ(Mariano Rajoy)首相が財相宛てのテキストメッセージで、欧州連合(EU)との交渉で断固たる姿勢を取るよう指示した際に、「スペインはウガンダではないのだ」と表現したことが明らかになり、ウガンダで大きな反響を呼んでいた。(c)AFP